いつのまにか3月になり、今日は社長が講師をしている眼鏡学校の卒業式だったそう。私もその眼鏡学校を卒業・「メガネ・補聴器のナルホ堂」に入社して早3年。さすがにもう新入社員として甘えても居られないのでドイツで頑張ってますアピールを!!
眼鏡・補聴器学部では1セメスターでは眼鏡学科と眼鏡・補聴器学科は全ての科目が合同授業だったのですが、2セメスター目からは「音響工学」や「補聴器解剖・生理学」といった補聴器専門科目が始まります。

「音響工学」では音の大きさの目安であるデシベルの計算に始まり、音の減衰・吸収やマイク・スピーカーの基礎等を学びます。わかりやすい所で言えば、聴覚保護のためには「何時間何dB以上の音を聞くのは良くない」とか、部屋の大きさや壁の材質、椅子や人の有無等による「音の持続時間」など計算できるようになります。

「補聴器解剖・生理学」では1セメの一般解剖・生理学よりももっと聴覚に特化して学びます。鼓膜・耳小骨・蝸牛官といった有名所もしっかりと細部まで学びますし、耳垢の生成・役割なんかも補聴器に大きな影響をあたえるので詳しく学びます。そして補聴器を学ぶものとしてかかせないのがやはり「音が聞こえる・聞き分ける仕組み」。
例えば蝸牛官入り口では「固く、幅がせまく、分厚い」膜なので高い音でよく振動し、奥のほうでは膜が「柔らかく、幅が広い、薄い」膜なので低い音でよく振動というふうに。もちろんそれだけで音を聞き分けるのではないのですが、蝸牛官なんてそんなに大きい器官でもないのに「人間の身体というのは本当に良くできているなあ」と感心させられます。
写真はウチの大学の防音室と耳用マイクロスコープ。どちらも研究用なので超高性能!!ぜんぜん音は響かないですし、倍率ももっと上げることができます。お値段は言わずもがななので、使用する際は壊しはしないかとちょっと怖くなりますが。。。
2014.03.07